晩冬の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃より「笑顔の家深江デイサービス」をご紹介、ご利用いただき誠にありがとうございます。
さて、笑顔の家では、笑顔の家独自の新サービス「麻痺改善特化リハビリテーション」と題した新規事業を設立する運びとしました。
このサービスは、脳卒中、脊椎疾患(後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症、脊柱管狭窄症)などの術後後遺症、脊髄損傷(不完全損傷)などで、麻痺(単麻痺・片麻痺・半身麻痺)を患っている方の麻痺を改善する事に特化したリハビリテーションサービスです。
このサービスを設立するに至った経緯をお話しいたします。
私、代表髙木が、2004年に総合病院に就職し、臨床2年目の時の事です。理学療法士の国家試験に合格し就職して臨床2年目(当時23歳)で回復期病棟に配属されました。「回復期リハビリテーション病棟」は、医療保険制度で2000年に施行された制度で、当病院では2004年より開設していました。
そこで出会ったのが数多くの脳卒中や脊椎術後、脊髄損傷などの発症・手術から3ヶ月以内の重度の麻痺(弛緩~手や足がわずかに動く程度)を患った患者さんでした。当時のリハビリテーションのセオリーとしては(現在も)、在宅復帰に向け残存能力を生かして在宅でできる日常生活動作を獲得し、在宅復帰を支援していくというもので、入院中の中盤から後半にかけては自宅で生活を送ることを想定した訓練、日常生活動作訓練へとウエイトシフトしていかなければなりませんでした。間違いなく正論であり、在宅復帰を限られた入院期間の中で支援していくには合理的で必要な視点です。しかしながら、患者さんの口から最後に出てくる言葉は「足はもう動かないの?」「もう歩けないの?」など、足が動かない、歩けないことを口にする方が多い状況でした。当時はそのような重度の麻痺(例:Brunnatrom Stage Ⅰ~Ⅲレベル)から歩行レベルに至ったという報告もエビデンスもなく、その要望にお応えできない無力感と葛藤を常に感じて職務にあたっていました。そのような中、麻痺を改善していく事とできる日常生活動作の獲得を両立しながら進めていけないか、この課題にチャレンジしていくことになります。取り組んでいくうちに考えていた以上の結果が表れはじめ、スタッフからも驚きの声が聞かれはじめます。これは、私が2005~2013年の回復期病棟勤務の8年間で経験した事です。
そしてその後、訪問リハビリに2013年に異動となり、医療と介護の訪問リハビリを4年間経験します。ここで、介護(訪問リハビリ)と医療(回復期病棟)との体制・環境の違いを知り、回復期リハビリテーションを終えて生活期でリハビリテーションを継続されている方に対して制度・環境に縛られない体制でお力になれないかという志を持ちました。病院で培ってきた事が介護の現場でどう通用するのか、そして介護業界全般を学ぶために理学療法士(前運営会社 株式会社リスマイル 代表柏木)が経営する笑顔の家に2017年にきました。
病院での経験、笑顔の家のご利用者さまのリハビリテーション、そして介護業界での様々な活動と経験を得て、10年ほど経ちましたが、笑顔の家独自のサービス「麻痺改善特化リハビリテーション」として新規事業設立に至った次第です。
この事業の方針としては
1.回復期病棟のようなリハビリに特化した環境から離れた後も麻痺の回復に希望を持ち日々努力し前向きに取り組んでいる方々のお力添えをしていくこと
2.医療や介護とは異なる制度に縛られないシステムで麻痺が改善できるようにリハビリテーションを受けたくても受ける事が出来ないという方などに十分に受ける事ができる環境を構築し提供していくこと
です。
これが、次のチャレンジになります!
私が今までに経験してきたことが、全ての方に通用するかはわかりませんが、私の知識・経験・技術を必要として頂ける方はおられるのではないかと思っています。
何かお力になれることがあるのではないか!という前向きな気持ちでチャレンジしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
寒い日が続いておりますが、暖かくしてお過ごしください。
~笑顔と健康を大きく育む~
糸島に根ざす株式会社グランリールス
笑顔の家 深江デイサービス🏡